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中国にオバケはいるのか???

中国のオバケについて少し面白かったので書こうと思いまして・・・

夏ですね!夏と言えばホラーです。
そう私ササベは、ご存じの通りホラーが大大大好きです!
夜な夜な邦画、アジアホラー、洋画、ホラー小説、YouTube、等で、新たな刺激を求めて魑魅魍魎を追いかけに追いかけまわしまくっておりますw

ここ数年、韓国と台湾系のホラーの勢いたるや鬼気迫る物を感じますね!面白い!話構成、予算、カメラワークともに非常に見事です!

われらが日本勢も、昔は「世界に貞子あり」としてその名を知らしめたのですが、近年ではドンドン粗悪な作品を作り半ば「ギャク映画なんですかこれは?学芸会で発表するんですか?」
という様な出来の悪い作品を世に送り出しているのは、もうそれはそれは嘆かわしい・・・・・

少し前に生徒さんと「そいえば中国ってオバケでるの?」って話になり

「確かにあんまり聞かないな・・・・」と思い
色んな人に「あなたのオバケ事情教えてよ!」と聞いてみました。
そこで中々に面白い結果が・・・・・

と、その前に
中国の代表的な「オバケ」と言えば!
そう皆大好き「キョンシー」(僵尸)です。
日本でも流行りましたね、額に札はると動き止まる、あのピョンピョンと可愛いジャンプをするアレですw
キョンシーは中国でも過去の「懐かしキャラ」としてはまだそれなりにの地位も知名度も高いです。
その他にも、妲己、西遊記(西遊記にもキョンシー出てきます)、封神演義等に出てくる、妖怪や怪物的な物が

「基本的」なオバケの位置付けだそうです。

中国のオバケ事情は地方や年代によっても大きく変わり、日本のオバケを見直すのにとっても良い「叩き台」になるのではと思いました。

中国のオバケ事情を紐解く調査結果は幾つかありまして、下記でじっくり「意外と真面目」に説明していきます。
まず
①「地方と都市部で大きく違う」
日本でもそうですが、東京と私の地元岡山とかだと人口の母数が、そもそも違います。
中国は、これの「何倍掛け」もの人口変動が発生するので、上海人等に聞くと
「そもそも静かな場所がないので変な声とかってどうやって聞くの?」
と言ってみたり
「人が居ない所がそもそもないんだけど?逆に教えてくれない・・・」とか
等々、その都会っ子ぶりが炸裂した回答満載でした
また地方の子でも
「中国で例えば田舎があるじゃない?で景色がとても綺麗だとするよね?でもそんな秘境は3日後には観光客で埋め尽くされてるよ」
「中国の田舎はレベルが違う、人がやっと住める所も、まだある、あまりに貧しいとそれどころではないので発想的に霊は出ない、霊を見るのは衣食住が十分足りてる証拠!」
等の回答もありました。
ただ、聞いていく中で「70歳ぐらいのおばーちゃんは陰暦の冬至とかには先祖の霊も、それ以外の霊めっちゃ出るよって皆言ってるよ」とか
「万里の長城の端っこで激戦地だった所は、夜になると当時の亡霊とか人柱もあるから霊出るよ老人は言ってる」等、年長者の目撃情報は多いようですね。

②「共産党による情報統制の影響」
そもそも、中国の「ガチホラー」って見たことあります?
キョンシーはどっちかと言うとゾンビです、あの子らは「物理攻撃」なので、人間サイドもカンフー(功夫)で立ち向かいます。
アメリカ人もゾンビには「銃、斧、チェーンソー!」と相場が決まっております。
日本で言うところの「貞子」的なオバケが居ないのです。
「触れないから捕獲も出来ない、で向こうから一方的の攻撃して来て結果100%死ぬ」的なのが中国ではあまり居ない様ですね。
これは、もう共産党の「プロパガンダ政策」の成果です。
中国では検閲が厳しいので映画もテレビ、基本的に「心霊系」は製作も放送も禁止です。(一部例外はあるっぽい)
なので、オバケに対してそもそも「情報として」触れる機会が他外国人に比べて圧倒的に少ないので、オバケの「イメージ」が頭の中で浮かびにくく「心霊的な発想」が薄いようです。

あそうそう、その「イメージ」つながりでいくと、中国のお化け屋敷が凄いんですこれがw
やっぱり普段から「イメージ訓練」に乏しい中国人が作るのでそれはそれは凄い出来で・・・「1周ならぬ6周ほど回ってある意味怖い」出来になっています。
是非、是非に中国旅行などで「鬼城」というのを見かけられた方は入ってみてください、結果「なんかこれはこれで損はしなかったな・・・」という不思議な感覚と愉快な思い出がかすかに残ります。

ちなみに「貞子」や「呪怨」等に関しての中国人の感想はというと
「そりゃ布団に入ってたらビックリはするし怖い」
「そもそも家にテレビがなかったけどもしあって貞子出てきたら怖い」
「基本どの家も薄型で壁掛けだからピンとこない」
「VHSもDVDもあんまり無い・・でもダウンロードで貞子出てきたら怖い」
「ブラウン管は無く一気に薄型になった、ブラウン管の時代の人は日本のホラーなんて見ない世代」
「そもそも自分の部屋が無い、だからオバケ出ない、オバケが出てもいいから自分の部屋欲しい」
等、結構面白い回答が出てきました

③「宗教観の違い」
これも上記②と少し被るのですが、中国は意外と無神論者が多い国です。
「あれ?中国ってめちゃ仏教国じゃないの?」と思う方もおられるかもですが、以外にも中国は日本よりも「宗教」に対して物凄く淡泊です。
習わしとして旧正月の「爆竹」や命日、お葬式の時に「紙銭」を燃やす等は行いますし
「先祖を大切に思う」ことに関しては日本と変わりありませんが、日本の様に「祖先→仏→仏教世界」みたいな構図が薄いです。
生活に土着的に宗教が根付いているかというと、日本人に比べて圧倒的に少ないですし、アミニズム等の自然霊魂への信仰も薄いです。(もちろん0ではありません!)
それも共産党の政策も関係していますが、この60~70年あたり激動の時代を過ごして来た中国の方にとって
「神・仏・信仰<教養・労働・実利」を追い求める生活背景が大きく影響しています。

日本はなんだかんだで
・初詣行ったり
・京都で神社仏閣行ったり
・熱心に朱印帳集めたり
と薄ーく広ーく平均的に「仏教意識」が入っているので「オバケの発見数」も多いのだと思います。

私が住んでいた大連にも「旅順」という日露戦争時代の激戦地がありました「203高地」という日本、ロシア兵士共に沢山命を落とした場所でもありますが、中国からすると「自国の国民ではない」ので霊も出ません、との事。こういった発想は日本では少ないはず・・・・

さていかがでしょうか?

少し真面目に書きすぎた感もありますし「そういうもの」が見える人にとっては微妙な内容かもしれませんが、あくまで結果として興味深かったので書いてみました。
当然私は「見え」も「聞こえ」もしませんし、無神論者です。
そこは議論ではなく自由なので、今後もこのままホラー映画をエンタメとして楽しんでまいりますー

食べて!見て!!触れて!!!もっと中国語を楽しみましょう!

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