皆知ってる!?100種類を越える宮廷料理「満漢全席」
满汉全席、拼音: Mǎn Hàn quánxí
たまに中国に旅行に行った生徒さんから「先生は!満漢全席って食べた事ある??」と聞かれることがあります。
答えはメイヨーです!なぜなら「満漢全席」は今は存在しないからです。これは高価だからではなく、もう単純に無くなっちゃたんです・・・・
そもそも「満漢全席」何か?
清の乾隆帝(1735年~1796年)から西太后(1835年~1908年)までの間に食べられていた宮廷料理(山東料理がベースだったようです)で、清王朝は満州族が中国大陸(漢民族)を収めた国だった為、2部族の友好を象徴する為に始まったとも言われている料理です。
皆様は「満漢全席」は日本の懐石料理みたいなイメージだと思いますが正確には「乾隆帝の時代に始まった、100種類を越える料理を宴席に出す宴会様式」のことを言います。現代社会にはこの宴会スタイルは無くなり、代わりに日常で料理が豪華であることを表したい時に、「本当に満漢全席ですね」と使っています。
では、昔の満漢全席はどのようなものでしょう。早速紹介します。下記の写真の通り:
とにかく種類が多いですね特色がその珍味の多さです。熊の掌、鹿の尻尾とアキレス腱、ヒョウの胎児
猿の脳味噌等もなんかもあったようですね・・・・・(ヒェェェ・・・・・)
料理の種類多くは北京、山東省、浙江省、東北地方の郷土料理がメインとされています。
(熊の掌)
(鹿の尻尾)
無くなった理由は清朝が滅亡(1912年)した時に宮廷内の料理人が四散し、料理の伝統が途絶えたと言われています。
(意外と最近まではあったんですよね・・・・)
今でも北京で「満漢全席」と名前のついているコースがあったりはしますが
どれだけ高価なコースでも「資料を基に再現出来るとこはやってみた高価な料理」といった程度です。
昔の皇帝様の料理を現代で食べるのは、なかなか難しいですね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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